「カッコイイ!」の力

ある生徒さん、6月下旬のガーデンコンサート(発表会)に向けての新しい曲は
メンデルスゾーンの、子どものための小品集より第5番です。

私は、キッチリ弾くのはなかなか大変な曲だと思っています。
テンポのことも考えると、あるあるですが「子どものための」は無くても良いんじゃないのでは、と思います。
特に後半の多声になっているところは、動き回る左手をスタッカートでビシッときめたいところです。
メロディーは同じなのにこんなにややこしくなるか...という感じ。
でもそれがカッコイイのですよねー。

メンデルスゾーンのカッコイイ面がズバリ出ていて大好きな曲です。
ザ・メンデルスゾーン様!!
メン様、きれいとか優雅な曲ももちろん素敵ですが、この曲のような
ぶ厚いハーモニーで切なくしびれるかっこいいメロディーで追い上げていくのも本当に素敵ですよね!

そこ、その音、足す?!
だから難しい...だからカッコイイ...の連続です。
譜読みしていてもぞくぞくします。

生徒さんに、ソナチネとかショパンのワルツとかいくつか候補を出しましたが、
ほぼ迷わず選んだのがこの5番でした。
技術的には時間さえとれれば弾けるはずです。「時間さえ取れれば」。これ、これなのですよね。
特に何かと忙しくなってくると...。

私は生徒さんにしつこいくらいに念を押しました。
「新学期始まってからも練習時間を作れるか、だよ。いつも、あっという間に本番になっちゃうでしょー。今までと同じペースだと、厳しいよ!練習時間増やして、繰り返し練習もして、地道な片手練習もして。しかも、それが最初だけじゃ、だめ。それを続けないと。メロディーは繰り返すけど音はちょっとずつ違うから全部譜読みしなきゃだし...」
と。くどくどと(^^;)

それでも、生徒さんは一瞬考えた後、やはりこの曲を選びました。
ちょっと不安、でも、やりたい。
その横顔は、とても成長した、大人になり始めている顔でした。
早速レッスン中に譜読みをしてみてもらったところ、
弾きながら、「カッコイー...」とつぶやいていました。
わ・か・る・よ!!

その生徒さんが曲を始めたのはまだ春休み中でした。
曲の一番の難所から先に始めることにし、生徒さんには
「春休み中に、ここからここの部分をどれだけやっておけるかがカギだよ!」とお話しました。

すると!
翌週のレッスンで、私の想定よりずっと、頑張ってくれていました!
すっごいじゃん!!と大喜びでした!

セカンド難所もサード難所あるし、ちょっとずつ、でも一緒にキッチリ積み重ねていきたいね!



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by shibukw | 2018-04-09 09:41 | レッスン(子供)