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稲城市のピアノ教室ミュージック・ガーデンのブログ 明日もピアノと♪ withpiano.exblog.jp

稲城市東長沼、稲城長沼駅徒歩5分のピアノ教室のブログです♪ H Pはhttps://music-garden.webnode.jp/ 子供も大人も基礎を大切に楽しくレッスンしています。


by shibukw

手の使い方は、みんな違うから

自分や生徒のみなさんの手と、日々向き合っていてつくづく思うのですが
手の使い方って本当〜に人それぞれです。

同じ人でも左右で違います。
違う人なら、尚更ですね。

例えば、手をパーにする。

それだけでも、人によって動き方の偏りがあると、見ていて感じます。
たくさんの筋肉がどう動くかの組み合わせ、みたいなものですね。

それは多分、上肢骨格の違い・筋や靭帯の柔軟性や発達の違い・クセ・・・
がゴタマゼになったものじゃないかなと思います。

本によると、その個人差が
開く・閉じるといった手の動きの詳細な相互作用が
現在でも解明できていない一因、なのだそうです(※1)

また、多く筋・腱がありますが、
それらの状態も、教科書通りでないこともあるそうです。
通り方やつながり方が違う、そもそも存在しない、など。(※2〜4)

これはもちろん、見た訳ではないですし
自分や生徒さんがどうかは分かりません&知りたいと思っていませんが、
もしそういったことがあれば、当然動きは変わってくるだろうと想像しています。

そういった「動きの偏り」が、ピアノを弾くときのクセに直結していると感じます。

「ここを抜きましょう」と言ったときに、例えば
Aさんは「え、こんなとこ?」となり、そもそも力んでる自覚から入るけど
Bちゃんは言った瞬間に「えっ 無理!」となる場合も。
そして別の場所ではそれが逆転したりします。
ちなみに、瞬時に分かった方がすぐ&劇的に改善するけれど
わかりにくい場所ほど、根っこから変われる傾向があります。


段階や順番も、本当にほんとーに人それぞれ。同じ人でも左右それぞれです。

大事なのは、
・生徒さんそれぞれの様子やクセを継続して把握して
・生徒さんの反応を見極めて、感想を聞いて
・「効くもんだ」と決めつけず「この生徒さんには効かないかも」という前提でいる
・必ず左右どちらかやりやすい方があるから、それをお手本にする
・日常ならどうなっているか、を少しお話する

ことじゃないかなと思っています。

継続してみなさんの手を見ながら、
私の、”見て動きを把握する力”を磨き続けていきたいです!

※1 筋骨格系のキネシオロジー/A.Neumann著/嶋田智明、有馬慶美監訳/医歯薬出版
※2 手 その機能と解剖/上羽康夫/金芳堂
※3 プロメテウス解剖学アトラス第2版/監訳:坂井 建雄・松村 讓兒/医学書院
※4 グレイ解剖学 原著第2版/Richard L. Drake他著/訳 塩田浩平 他/エルゼビア・ジャパン

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by shibukw | 2014-05-20 10:16 | 脱力 (レッスン、自分) | Comments(0)