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稲城市のピアノ教室ミュージック・ガーデンのブログ 明日もピアノと♪ withpiano.exblog.jp

稲城市東長沼、稲城長沼駅徒歩5分のピアノ教室のブログです♪ H Pはhttps://music-garden.webnode.jp/ 子供も大人も基礎を大切に楽しくレッスンしています。


by shibukw

「ゆっくり」ってどのくらい?(指開拓について)

私はよくブログでも「鍵盤を使わず、指を動かす。ゆっくりそ〜っと」と書きます。
先日ふと、「速度表示したら伝わりやすいかな?」と思いました。
なんだかものすごく細かい表記になってイメージいまいちな感じで
少々ためらいましたが・・・ここはひとつ(笑)


状況によりますが、基本的に最初は、秒速2ミリくらいからです。
鍵盤を弾く際の深さを1センチとすると、4〜5秒かけて押すくらいの速度ですね。
(しつこいようですが鍵盤は使いません)

このくらいゆっくりでないと、筋肉の変化が認識できません(=指は変化しません)。

妙な例えですが・・・
ゆっくりお散歩すると小さなお花にも気付けるけれど、
早足で歩いたり、走ったり、するにつれて気付きにくくなる。
自転車に乗ったりしてしまうと、視界に一瞬入るだけだし、
ましてや車に乗ってしまうと、何も見えない。というのに似ています。

私の感覚ですが、おおまかに
早足 = 秒速5ミリ
走る = 秒速1センチ
自転車 = 秒速2センチ
車 =  鍵盤で普通に演奏 という感じです。

秒速2ミリでは、当然、実際の演奏には結びつきませんが、
入り口が分からない事には、状況は1ミリも進みませんので(^^;)。
慣れて来ると、早足だったり駆け足だったりしても、感じられるようになります。
また、その慣れが加速度的に早くなる時期があります。ので意外と早く慣れます。

5年生のAちゃんは、
以前の私と同じく、親指が第二関節で支えすぎてしまっていて第一関節が使えていません。
第二関節をほどよくはずして第一関節で支えたいのですが、
第一関節を抜いて動かせないので(普通に動かすことはできます)、
それも脱力してはできません。
だから、親指がとっても重いし、そのせいで2の虫様筋の脱力もできません。

それらを説明した上で、
左手親指の第一関節だけをスカスカと動かす、をやっています。
1週間で、秒速2ミリで慣れました(忙しいので練習回数はやや少なめです)。

先日のレッスンでやってもらって...

私 : おおー!!いけたよね、いま?!
A : こくり(笑顔)
私: じゃさ、右手でやってごらん
A : ?(やる。秒速2ミリ)
私: 右手だと、スカスカのままでどのくらいの速さでできるかな?
A : え・・・(ためす→秒速1センチ。2センチもいけそうだったけど、とりあえず1センチ)
私: んじゃ、その速さで左手でもやってみてごらん〜
A : えっ (やってみる)
私 : ここと、ここが、ぎゅっとしないでね。どうどう〜??
A : 力、入っちゃった(はにかみ)
私 : おっ!一発で分かったね! んじゃ、少しずつ速くしていってみよ〜。
大丈夫だよ、意外とできるようになっちゃうから。今週のも、そうだったでしょ〜
A : うん。(抵抗はなさそう)

私は、Aちゃんの力が入っている・いないの認識がよくなっているのが嬉しかったです。

私の大事な役割は、生徒さんの気が遠くならない様に
「やってると意外とできちゃうよ。今までもそうだったでしょ?」
「慣れたら、今程は時間かからないから」
などと、モチベーションを維持するお手伝いかな、と思っています。
そこから、慣れや感覚の鋭敏化が始まります(^^)

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by shibukw | 2014-01-16 10:55 | 脱力 (レッスン、自分) | Comments(0)