「腕の重さを乗せる」?(-"-;)
これって、ものすごーく曖昧で、分かったような分からないような・・・。
乗せるって、手にって、どこに?指?手首?手の甲?
とりあえず、何となく腕を重くしてみる。こんな感じかなぁ・・・?
でも、演奏とはとても結びつかない。自分の音も運動感覚も変わらない。
ま、そのうち分かるだろうと横に置いておきたい。
でも、何だか、ものすごーく、心にひっかかる・・・。
そんな表現だと思います。私はそんな時期がありました。
Aさんがそこまでお考えだったかは分かりませんが・・・
先日、Aさんのレッスンで、手の甲〜手首〜肘が、わずかにうわずった感じがまだあるなぁと
思いました。
ある曲で、美しくなめらかで繊細な音とレガート・・・が、なかなか。
手首を抜いたまま、打鍵する。(出したい音色により、使う奏法のひとつとして。)
この点、以前からの課題でした。
手首から先の脱力が一段落したため今回、順番が回って来たという感じです。
”手首を上下せずに弾く”のではなく、”手首が重たいままで弾く”。
目指すのは同じなんですが、”手首を上下しない”としちゃうと、
手首をかためる方向に意識がいきがちです。
なので、”手首を重いままで”とお伝えしました。
・・・が、どうしても打鍵の度に浮いてきます。
それじゃいかんと重いままでいようとすると、今度は肘あたりから硬化です。
ふむ・・・
と考えて、側にあったお弁当ナフキンを使ったらヒットでした!
1。お弁当ナフキンや大きいサイズのハンカチなどを長細く8つ折くらいにして
2。それを2つに折って、できた輪っかに生徒さんの手首を通して
3。私が持って手首を吊るします。
4。手は鍵盤に、指は支えて、弾く姿勢で。
力が抜けると私がハンカチを持っているのが、ずしんと重くなります。
「軽いですよ〜まだまだ〜」と振ったりするうち・・・重くなった!ずっしりです。
5。そのまま、ゆーっくりと、弾きます。音色は鳴るか鳴らないかとかで大丈夫。
※吊るしたまま弾くのは、イメージを掴むために数音ずつ、様子を見ながらにして下さい。また、手指の基本的な脱力ができてからでないと傷める可能性がありますのでご注意下さい!
6。次の音を打鍵するときも、このハンカチは軽くならないで。ずっと、重いままで。
7。感じられたら、すぐにハンカチをはずしてそのイメージで弾いてみます。
自分で持つと、打鍵のときにフッと軽くなってしまうのが自覚できます。
対比で、私が打鍵して軽くならずに弾く感じ、打鍵のときに軽くなっちゃうと感じ、も体感します。
とかなんとかちょっとずつやっているうちに、
Aさん「ラクになりました!!」
「これが”腕の重みを乗せる”なんですね!!
ピアノを始めて1年、ずっとこれがわからなかったんですが、ようやく分かりました!」
やたっ!! すんごく嬉し〜い!!
”腕の重さを乗せる”というか、
「肩〜手首までが脱力できると、自然とずっしり重くなる。
その重さを、主に指の第1関節で支える。その状態のままで演奏する。
つまり、乗せようとして重くするというよりも、脱力できた結果、そうなっている感じ。
(こうするかどうかは、曲・出したい音に合わせて変化する)」かなと思います。
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by shibukw | 2013-10-09 10:55 | 脱力 (レッスン、自分)