悔しさと向き合って

ピアノを弾いていると、悔しいことがたくさんありますね。
わかっているのにできない、
できそうでできない、
そうしたいのにできない。

それはとても悔しいことです。
しかも、ピアノをやっているとしばしばそれが起きてしまいます。

特に小さなお子さんの場合、その悔しさをどうするかはとても大切で
悔しすぎていないか、気をつけるようにしています。

かといって、ちっとも悔しくなくても上達しないもの。

悔しさを共有し、
悔しい時は、上達しているとき。
頭の中で懸命にがんばっているとき。
悔しいから上達できる。

そう言いながら、悔しさと付き合っていけるように、と思っています。

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# by shibukw | 2018-09-06 17:39

頭を振って拍子を数えない、でも固めない

大人の生徒さんが弾いている曲は、大きな流れを感じたい曲です。
でも、そうすると拍子があやふやになりがちですね。安定しない、ちょっと酔いそうな演奏になってしまうことも多いです。

それでいったん”大きな流れ”は横において、メトロノームをかけて正確な拍子で練習します。つまらない演奏になってOKですから!と。

生徒さんは地道にその練習をなさり、ずいぶん安定しました。
そこで、それらを両立させましょう、となります。

ここで生徒さん、ちょっとつっかかりました。
体で拍子を数えている感じ。
頭を振って拍子を数えてしまうようです。
ご自身で気付いて「頭を振っちゃだめですよね」と振らないようにされるのですが、それは逆効果になっていまします。体を意識で固定してしまうので、音楽もコチンと小さくなってしまいます。大切なのは、拍を正確に刻みながらも大きなまとまりで解放していけることです。

そういうお話をし、
「1、2、3、4」と言いながら両手を広げて頂いたりして
体でいろいろ感じていくと少しずつよくなりますが、でもどうもカクカクした感じが抜けきりません。
これでは1週間かけても根っこからは変わらないだろうなと感じました。

どうしようかな、何か無いかなと少し考えて周囲を見回して目に入ったのがボックスティッシュです。

左手で正確に「1、2、3、4」とヒザを叩きながら
4拍かけて右手でティッシュを1枚取り出す、というのをして頂きました。
最初は半分冗談で、お互い笑ながらだったのですが...
これが、意外なほどに効果が!!
生徒さんも「あ、これなら分かる、できそう!」という明るい表情を見せて下さいました。

どうやら、「ティッシュを出す」というのが良いようです。
・箱からティッシュを出す、というのが解放的イメージ
・ただ手を振ったりするよりも具体的な動作
・切れ目がない
ので。つまり、ティッシュじゃなくても良いのですよね。引き出しを開けるとか、鉛筆で線を引くとか。ティッシュは、別にそのまま捨てないにしても、なんだかもったいないですし。

そんなこんなで翌週のその生徒さん、拍子と大きなフレーズが両立した、とっても素敵な演奏になっていらっしゃいました!!


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# by shibukw | 2018-04-20 13:26 | レッスン(大人)

「カッコイイ!」の力

ある生徒さん、6月下旬のガーデンコンサート(発表会)に向けての新しい曲は
メンデルスゾーンの、子どものための小品集より第5番です。

私は、キッチリ弾くのはなかなか大変な曲だと思っています。
テンポのことも考えると、あるあるですが「子どものための」は無くても良いんじゃないのでは、と思います。
特に後半の多声になっているところは、動き回る左手をスタッカートでビシッときめたいところです。
メロディーは同じなのにこんなにややこしくなるか...という感じ。
でもそれがカッコイイのですよねー。

メンデルスゾーンのカッコイイ面がズバリ出ていて大好きな曲です。
ザ・メンデルスゾーン様!!
メン様、きれいとか優雅な曲ももちろん素敵ですが、この曲のような
ぶ厚いハーモニーで切なくしびれるかっこいいメロディーで追い上げていくのも本当に素敵ですよね!

そこ、その音、足す?!
だから難しい...だからカッコイイ...の連続です。
譜読みしていてもぞくぞくします。

生徒さんに、ソナチネとかショパンのワルツとかいくつか候補を出しましたが、
ほぼ迷わず選んだのがこの5番でした。
技術的には時間さえとれれば弾けるはずです。「時間さえ取れれば」。これ、これなのですよね。
特に何かと忙しくなってくると...。

私は生徒さんにしつこいくらいに念を押しました。
「新学期始まってからも練習時間を作れるか、だよ。いつも、あっという間に本番になっちゃうでしょー。今までと同じペースだと、厳しいよ!練習時間増やして、繰り返し練習もして、地道な片手練習もして。しかも、それが最初だけじゃ、だめ。それを続けないと。メロディーは繰り返すけど音はちょっとずつ違うから全部譜読みしなきゃだし...」
と。くどくどと(^^;)

それでも、生徒さんは一瞬考えた後、やはりこの曲を選びました。
ちょっと不安、でも、やりたい。
その横顔は、とても成長した、大人になり始めている顔でした。
早速レッスン中に譜読みをしてみてもらったところ、
弾きながら、「カッコイー...」とつぶやいていました。
わ・か・る・よ!!

その生徒さんが曲を始めたのはまだ春休み中でした。
曲の一番の難所から先に始めることにし、生徒さんには
「春休み中に、ここからここの部分をどれだけやっておけるかがカギだよ!」とお話しました。

すると!
翌週のレッスンで、私の想定よりずっと、頑張ってくれていました!
すっごいじゃん!!と大喜びでした!

セカンド難所もサード難所あるし、ちょっとずつ、でも一緒にキッチリ積み重ねていきたいね!



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# by shibukw | 2018-04-09 09:41 | レッスン(子供)

第九の4楽章、ピアノ伴奏譜

この時期に第九の記事を連続で...遅いですね、遅すぎですね。
めげずに書きます(笑)。

もうしばらく前のことですが、
ドイツ語を思い切りカタカナですが歌ってみ始めたけれど
細かいところがまるでついていけず、
「いかーん、これは楽譜を見てゆっくりやらないとだめだー」と楽譜を買うことにしました。

最初、オケそのままのスコアを買ってみようと思っていましたが
ピアノ伴奏の楽譜を見つけ、ならば自分で弾いてみる方が勉強になるし、とこちらを選びました。

”オーケストラのピアノアレンジ、合唱の各パート、合唱団”の楽譜です。
クマさんマークのベーレンライターさんのものです。
a0234472_08575706.png
オケの部分はちょろっとしか弾けていませんが、
なるほど、こうなっていたのか、と

合唱部分のハーモニーを弾くのが、ものすんごく気持ち良いです!
本来のテンポよりずーっと遅く、ハーモニーを噛み締めるように弾くと感動モノです。

それから、合唱が入る前の、楽器だけであのメロディーを徐々に厚くしながら演奏する部分も、
本当に深くて美しくて。たまらないですねー(涙)。

この頃にはもう耳がほぼ聴こえなかったヴェートーベン。
頭の中に広がる宇宙はどんなだったのだろう、と精一杯想像しながら弾きます。
なんだか、「それでも、立て。もがけ。」と言われているような、そんな気がします。

もっと勉強できたら、次はオケ譜を買って紐解くのが夢です!

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# by shibukw | 2018-03-30 09:02 | 雑記、セガーレと音楽