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稲城市のピアノ教室ミュージック・ガーデンのブログ 明日もピアノと♪ withpiano.exblog.jp

稲城市東長沼、稲城長沼駅徒歩5分のピアノ教室のブログです♪ H Pはhttps://music-garden.webnode.jp/ 子供も大人も基礎を大切に楽しくレッスンしています。


by shibukw

そもそも脱力とは、を分かりやすい言葉と実感で。

ピアノを演奏する時の脱力とは、
筋肉を必要最小限だけ使って演奏することかなと思います。

でも、これじゃいまいちピンとくるような、こないような。
私は今から思えば全くもってピンときていませんでした。
そんな私自身が左手脱力を進める過程で「これって、なんだか?!」と思った表現が、

まるで、誰かに弾いてもらっているかのように弾ける。
自分で弾いてるんじゃないみたい

です。

まるで筋肉を使っていないかのように、指が動く。
まるで自分は何もしていない時に誰かにやってもらっているかのように、指が動く感じ、です。

でも、これでもやっぱり言われただけではピンときませんので・・・
レッスンでは実感してもらうために、その「誰か」に、私がなります

ラクにした手を鍵盤において、生徒さんは何にもしないで、
私が生徒さんの指先と第一関節の間あたりをつまんで下ろし、打鍵させます。
 ※このとき、「せーの」とか言いません。
  タイミングが分かってしまうと無意識に構えてしまいがちだからです。

生徒さんにとっては、指が先生に勝手にポトっと落とされ、打鍵した感じですね。
(ここで力が反射的に入ってしまう場合はそっちからクリアします)

感じる点が絞られていないとぼやけてしまうので、
私が段階に応じて大事なポイントを1〜2点、「このへんの感覚をよーく感じててね」と、
触りながらお伝えします。

何回か繰り返し、その感覚を覚えます。

そして覚えられたら、
「これから自分でピアノを弾いても、この感覚で弾いてみよー」と言います。

この時、生徒さんの多くは「なぬっ?!」という反応です。
雰囲気は「いや、むりでしょ」だったり、「うわ!おもしろそう!(にやり)」だったり。

そして、覚えられたら自分の意思で打鍵し、違いがないか感じます。

このときの生徒さんも、「なぬっ」となることが多いです。
全然違うぞ、と感じてくれるようです。
大人の生徒さんの場合は、「違いがあればそれがほぼイコールで力みです、とお話します。」

どんなに脱力が深くなっても、弾きにくい指でも、この基本は変わりません。
また手に限らず、腕(鍵盤に手を乗せるときなど)でもそうです。


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Commented by smile** at 2014-02-05 15:09 x
しぶかうさん、こんにちは。
> 筋肉を必要最小限だけ使って演奏すること
なるほど~。興味深いお話です。
以前、「ピアニストは省エネモードでピアノを弾いている」と
何かの本で読んだことを思い出しました。

> まるで、誰かに弾いてもらっているかのように弾ける。
> 自分で弾いてるんじゃないみたい
そういう風に弾けたら気持ち良いのでしょうね。
私も少しずつ、近付いていけるかな?
「ピアノを弾くこと」って、筋肉や骨格や神経や脳、
色々なことが関わっているのだなあと、最近実感しています。
ピアノって、奥が深いですね。
Commented by shibukw at 2014-02-06 14:03
smile**さん
>私も少しずつ、近付いていけるかな?
いつも真摯に取り組んでいらっしゃるsmile**さん、きっとそうだと思います(^^)!

大人初心者の生徒さんのご様子を見ていて、少しずつ、でも着実に変わっていくのだなぁと実感しています。
脱力の効果は、超絶技巧の曲でこそ発揮されるもの、では断じてない!と考えています。

”省エネモード”は、古屋晋一先生ではないでしょうか?
家電の省エネモードに技術革新が必要なように、
演奏の省エネモードも、「慣れ」や「時間」が作ってくれるものではなく、革命が必要だ!と強く感じるこのごろです。
by shibukw | 2014-02-03 16:45 | 脱力 (レッスン、自分) | Comments(2)